
時々読むことのあった美容&メイク雑誌に連載されていた
コラムが、一冊の本となっていました。
へぇ〜、面白い!と、連載中にも興味津々で読んでいたの
で、早速本屋へ。
源氏物語や平家物語、枕草子・・・といった、馴染み深い
古典の中に見える美容や、この時代に生きた平安貴族達の
美容にまつわるエピソードが紹介されており、現代の美容
観に照らし合わせた語り口が新鮮です。
女は綺麗でいたい!
それは幾つになっても、そしていつの時代にも変わらない
欲望。現代と違う点と言えば、平安時代に美容と化粧を楽
しむことが出来たのは特権階級のみという事だけ。
それを除けば、如何に色白に見せるか、如何にシミひとつ
無い柔らかい肌を作るか等々、美人への法則は現代に通ず
るものばかり。更に驚くなかれ、1000年以上も昔にニキビ
の治療法なるものもあったというのだから、平安時代の美
容への意識はそうとう先進的。
時間とお金をかけることによって、美しさに磨きをかける
ところは今の時代も変わりませんが、ここで確かに言える
事は、女性が美容に専念できるのは、その時代が平和であ
る証拠。
「美容は余裕の産物」と、著者自身が語るように、衣食住
が足りていて、尚かつ時間とお金があるからこそ実現する
究極の贅沢なのかもしれません。
なり振りなど構っていられない戦時下(又は極貧)であれば、
当然風呂に入る余裕すらなくなるのだから、肌のお手入れ
なんて論外。
ですから、溢れんばかりの化粧品アイテムや雑誌に囲まれ、
美容三昧できる生活は、本来とても貴重と言えるのかもし
れません。
とは言え、公共の場や乗り物の中で化粧している女はどうか
と思うけど・・・。